上海デートを成功させるコツは、場所をそのときのふたりに合わせること。 初デートなら2元(約0.
上海のデート事情について、何より役に立つアドバイスはこれです。どこに行くべきかは「何回目のデートか」で決まる。地元の人たちは段階ごとにプランを立てていて、その基本ルールはとてもシンプル。初デートは高すぎず、静かすぎない場所を選ぶこと。どちらも気まずさを増幅させるからです。一方で記念日なら、夜景の見える部屋やコース料理を選ぶ価値があります。場所をそのときのふたりに合わせれば、半分はうまくいったようなもの。2元のフェリーからプロポーズのテーブルまで、正直な上海デートマップをまとめました。
まず知っておきたいこと
- こんな人に 出会い方はもう分かっていて、あとは「実際どこに連れて行けばいいか」を知りたい人。
- 予算の目安 2026年時点で、気軽なデートはひとり¥80〜200(約12〜30ドル)、テラス席つきの中価格帯ディナーは¥300〜500(約45〜74ドル)、記念日向けのファインダイニングはひとり¥1,000(約148ドル)から。
- 上手に楽しむコツ 窓際やテラス席は3〜5日前に、七夕(七夕節)やバレンタインなら1週間前に予約を。予約時に「デートです」と伝えると、お店がさりげなく良い席を用意してくれます。
地元の人が実際に守っている、ひとつのルール
大衆点評(Dianping)や小紅書(RED)では、いまや「デート向けレストラン」(约会餐厅)がひとつの検索カテゴリーになっていて、その考え方はぜひ真似したいところ。みんなが絞り込むポイントは3つ、この順番です。落ち着いていて照明がきれいなこと、思い出になる一皿があること、そしてひとりあたりの予算が相手の期待の範囲内に収まっていること。リストに入っていないものに注目してください。高さ自慢のルーフトップも、高額なメニューも入っていません。静まり返ったファインダイニングでの初デートはプレッシャーで息が詰まりがち。同じ相手でも、安福路でナチュラルワインを飲みながらなら自然に会話が弾みます。出会い方の部分がまだなら、上海での恋愛・出会いガイドでアプリや出会いの場を紹介しています。この記事は、OKをもらったあと「どこへ行くか」だけに絞った内容です。
| デートの段階 | ひとりあたり | できること |
|---|---|---|
| 気軽な初デート | ¥80〜200 | 散歩、コーヒーかワイン1杯、帰りやすさ |
| 本気になってきた | ¥300〜500 | ちゃんとしたディナー、眺めのいいテラス席 |
| 記念日クラス | ¥1,000〜 | ファインダイニング、窓際席、特別感(仪式感) |
米ドル換算では、ひとりあたり約12〜30ドル、約45〜74ドル、約148ドル〜。2026年8月時点の1ドル約6.74元で換算しているので、ドル表示はあくまで目安です。
初デート:気負わず、いつでも切り上げられる場所
ここで頼りになるのが、徐匯区のプラタナス並木。武康路(Wukang Lu)と安福路(Anfu Lu)は、1920年代の洋館、個性派カフェ、小さなワインバーが歩ける範囲に集まったエリアで、会話が続きやすく、どちらも窮屈に感じません。安福路と武康路の角にあるRAC Barはナチュラルワインの定番で、黒板メニューには日替わりでグラスワインが10種類ほど、予約なしのウォークインのみです。ほどよく「プラン感」がほしいけれど重くしたくないなら、石庫門の路地を再生した新天地(Xintiandi)もおすすめ。そして、上海でとびきり安くて素敵なデートがこちら。2元(約0.3ドル)の黄浦江フェリーです。金陵東路から東昌路まで、外灘と浦東の夜景のあいだを5分で渡れて、支払いはQRコード、予約も手間もいりません。暖かい夜なら、ファミリーマートで飲み物を買って復興公園や静安公園をぶらぶらするのも◎。カフェは上海コーヒーガイドと武康路・富民路エリアガイドで通りごとに紹介しています。


本気になってきたら:ひとつのエリアでまるごと一晩
初デートがうまくいったら、地元の人が口をそろえて勧めるのが「压马路」、つまりのんびり街歩き。一晩の流れを数ブロックの中に収めるので、スケジュールをこなしている感じがしません。安福路と武康路のエリアはまさにうってつけ。RACで食前酒、予約しておいた路地裏のこぢんまりした洋館レストランでディナー(200席ではなく、20卓くらいの店を狙って)、そして武康路のBar No. 3や永嘉路のThe Odd Coupleのような小さなバーで締めの一杯。移動の手間なく、流れだけが続いていくのがポイントです。隠し扉の向こうで飲む締めの一杯なら、スピークイージーガイドに一覧があります。

夜景ディナーは、選び方がすべて
上海のデートで失敗しやすいのが夜景スポット。有名店の入れ替わりが激しく、高い場所ほど居心地がいいとは限りません。閉店した店は避けましょう(Bar RougeはKEVというクラブに変わり、M on the BundやハイアットのVue Barはもうありません)。デート向きのルーフトップといえば、南京東路近くのThe Shanghai EDITIONの「ROOF」。風が吹きつける端っこの席ではなく、ツタの絡まるトレリスに囲まれたガーデンテラスで、背景にスカイラインが広がります。予算はひとり¥120〜280(約18〜42ドル)ほど。バンヤンツリーの「TALES」はほぼ360度のパノラマ、ザ・ペニンシュラのSir Elly's Terraceは外灘を270度見渡せ、Mr & Mrs Bundは東方明珠を望む王道の窓際席。予算を抑えたいなら、ホステルの屋上バーThe Captainで、ビール1杯の値段で本物の外灘ビューが楽しめます。ひとつ正直に言うと、テラスのシーズンは短め。4〜6月と9〜11月がハイシーズンで、狙い目は10月の夜。7月は暑すぎて外には座っていられません。詳しくは上海ルーフトップバーガイドで。

ふたりで何かをするデート
ディナーとお酒だとまるで面接みたい、と感じたら、何かを一緒に「する」デートに切り替えましょう。ネットで繰り返し名前が挙がる初デートの答えが西岸(West Bund)です。龍美術館(Long Museum)(¥50〜100、約7〜15ドル、シニアは半額)とTank Shanghai(上海油罐芸術中心)(¥50、約7ドル、屋外パークは無料)が長いリバーサイドの遊歩道沿いにあり、話題にも困らず、そのまま歩き続けられます。浦東美術館は屋上とカフェが夜9時まで開いていて外灘ビューつき、月曜休館の心配もいりません。音楽のある夜にしたいなら、JZ Clubや1920年代風のHeydayがジャズシーンの中心。2時間の陶芸教室(¥120、約18ドルから)も、さりげなくうまくいく体験型デートの定番です。締めくくりは夜の外灘プロムナードへ。今も無料で、誰もが見に来るあのスカイラインが待っています。

記念日、あるいは大切なあの日に
ここからは、空間そのものが価格に見合う価値をもつクラスです。外灘から一本入った場所にあるミシュラン二つ星のイタリアン8½ Otto e Mezzo Bombanaは、大人の特別な日のためのテーブル(ランチで約¥888、約132ドル、ディナーはそれ以上)。静安区の福和慧(Fu He Hui)は、お寺のように静かな空間でいただくミシュランの精進料理で、コースは¥580〜880(約86〜131ドル)。巨鹿路のCoquille(壳里)は黒珍珠(Black Pearl)ガイド掲載の洋館レストランで、地元ではカップルの本命として知られ、ひとり¥800(約119ドル)ほど。冬になってテラスが使えなくなると、デートの舞台は室内へ。冬のカップルに人気なのは日本式の温泉で、暖かくて写真映えもばっちりです。ハイエンドをお得に楽しむなら、上海ファインダイニングガイドで、ランチなら3分の1ほど安く同じレベルの食事ができる方法を紹介しています。

あなたに合うのはどのデート?
初デートなら、安くて歩けて帰りやすい場所を。安福路、ワインバー、2元のフェリー。関係が深まってきたら、ひとつのエリアをまるごと使って、夜の流れに身をまかせて。何かのお祝いなら、3日前に窓際の席を予約して、あとは空間に任せましょう。ふたりとも少しシャイなら、手を動かすデートを。ギャラリー、ろくろ、川沿いの長い散歩。沈黙にも居場所ができます。
よくある質問
上海の初デートはどこがいい?
安くて歩けて、切り上げやすい場所がおすすめです。徐匯区の安福路・武康路のプラタナス並木、RACのようなナチュラルワインバー、2元の黄浦江フェリーなら、どれも気負わずに過ごせます。高すぎたり静かすぎたりする初デートは、気まずさが増しがちです。
上海でロマンチックなディナーならどこ?
予算によります。ガーデンテラスからの眺めなら¥120〜280(約18〜42ドル)ほどのThe Shanghai EDITIONの「ROOF」、王道の窓際席ならMr & Mrs Bund、ミシュラン二つ星で奮発するなら8½ Otto e Mezzo Bombana。窓際やテラス席は数日前までに予約しましょう。
上海のルーフトップデートのシーズンはいつ?
4〜6月と9〜11月で、狙い目は10月の夜。7月は暑すぎて外に座れず、真冬は寒すぎるので、デートは室内のファインダイニングや温泉に移ります。
上海でお金をかけずに楽しめるデートは?
外灘と浦東を結ぶ2元の黄浦江フェリー、コーヒー片手の武康路散歩、コンビニで買った飲み物を持って復興公園へ。西岸の美術館は低料金か無料で、川沿いの長い散歩もセットで楽しめます。
デート向けレストランはどれくらい前に予約すべき?
いい窓際席やテラス席なら3〜5日前、七夕(中国のバレンタイン)や2月14日前後なら少なくとも1週間前に。予約時にデートや記念日だと伝えると、お店が良い席を確保してくれることが多いです。
場所が用意できるのは、テーブルまで。その夜が思い出になるかどうかは、向かいに座る人しだいです。



