上海の菜市場(ローカル市場)でぼったくられない買い方ガイド【2026年版】
中国語がまったく話せなくても、上海の菜市場では地元の人と同じ値段で買い物ができます。 コツは、値段が1斤(500g、1キロではありません)単位だと知っておくことと、量る前に値段を聞くこと。

中国語がまったく話せなくても、上海の菜市場(ローカル市場)では地元のおばちゃんたちと同じ値段で買い物ができます。知っておくべきことは2つだけ。値段は斤(ジン)単位で表示されていて、1斤は1キロではなく500グラム。そして、お店の人が量る前に値段を聞くこと。これを守ってはかりの数字を見ておけば、野菜、豆腐、卵を袋いっぱい買ってもスーパーよりずっと安く済みます。まずはやさしくて写真映えする徐匯区の乌中市集から始めるのがおすすめです。
ざっくりポイント
- こんな人に:新鮮な食材を安く買いたい人、上海の日常をちゃんと味わってみたい人。
- 予算の目安:野菜は1斤(500g)あたり約2.4元(約0.4ドル)から、卵は約5.4元(約0.8ドル)、豚の赤身肉は約19元(約2.8ドル)。野菜を袋いっぱい買って30〜50元(約4〜8ドル)ほど。
- 気をつけたいのは:値札よりはかり。本当のぼったくりは量のごまかしなので、先に値段を聞いて、軽いなと思ったら市場の「公平秤」で量り直しましょう。
どの菜市場に行けばいい?
まずはフレンドリーな市場から始めて、少しずつ行動範囲を広げていきましょう。乌中市集(Wuzhong Market)は徐匯区の烏魯木齊中路にある有名な市場。2フロアのきれいな市場で、入口にはコーヒースタンドもあり、すっかり観光スポットのひとつになっているので、初めての人にいちばんハードルが低い場所です。蒙西菜场(Mengxi Market)は黄浦区の打浦橋近くにある、地元の人が普段使いする市場。カフェも入っていて、燻製魚や白切鶏(ゆで鶏)がおいしいと評判です。永年菜市场(Yongnian Market)も黄浦区にあり、こちらはおしゃれ化していない正反対の存在。飾り気ゼロで地域密着、本物のローカル感を味わいたい人に。近所の「標準化菜市場(标准化菜市场)」ならどこでも十分使えるので、この3つはあくまで最初に行きやすい場所というだけです。輸入スーパーと比べたい人は、上海で欧米系の食材を買う方法のガイドもあわせてどうぞ。

重さの単位はどうなっている?
ここはみんなが混乱するポイントなので、一度で覚えてしまいましょう。1斤(ジン)は500グラムで、10両(リャン)に分かれ、1両は50グラム。1キロは公斤(ゴンジン)といい、2斤分です。お店の値札は、あればほぼ必ず1斤あたりの値段なので、日本のキロ単価の半額に見える数字は、実は同じ値段ということ。半斤(250グラム)は、一人分の野菜としてちょうどいい量です。この「斤で考える」クセがつけば、市場で困ることはもうほとんどありません。
ぼったくりの手口と、その防ぎ方は?
本当の落とし穴は観光客向けの値段ではなく、はかりです。定番の手口は量のごまかし(缺斤少两)。細工された電子ばかりや、いつの間にか軽くなっている袋などです。対策は2つ。まず、多少钱一斤(1斤いくら?)と聞いて、はかりに載せる前に値段を確認すること。次に、袋が軽いと感じたら、標準化菜市場には必ず入口近くに公平秤(公平ばかり)が置いてあるので、そこで量り直せます。お店にごまかされていた場合は、法律で返金に加えて3倍の賠償(退一赔三)を受けられます。実際に使うことはまずありませんが、公平秤があると知っていて、ちらっと数字を見るだけで、みんな正直になるものです。買う前にお店の評判を確かめたいなら、大衆点評(Dianping)を英語で使う方法のガイドが役立ちます。

実際に何て言えばいい?
短いフレーズ8つで、買い物はひと通りこなせます。声調は完璧じゃなくて大丈夫。指をさして、笑顔で言ってみれば、お店の人も歩み寄ってくれます。
相場はどれくらい?
ひとことで言うと安いです。特に野菜と卵。目安の相場を載せておくので、適正価格か、それとも足元を見られているかの判断に使ってください。値段が上がるのは魚介類や特産品です。
お店の人に好かれる常連さんになるには?
ちょっとした習慣で、観光客から顔なじみのお客さんに変われます。野菜を手に取って見るのは普通のことで、多くのお店ではボウルを渡されて自分で選んで入れるスタイル。ただし、きれいに並べている一部のお店では、ベタベタ触らずにお店の人の様子を見ましょう。いちばん新鮮な青菜や魚介を狙うなら午前中の中ごろ、値引きを狙うなら閉店前の17〜18時ごろ。上海の八百屋さんには、ネギやパクチーをひとつかみおまけで入れてくれる(送葱)昔ながらの習慣があって、同じお店に通うほど、おまけも増えていきます。お店に掲示されている色分けの食品安全ライセンスもチェックして、緑の「A」が目印です。支払いはWeChat Payかアリペイ(支付宝)のQRコードで。ただ、個人のQRコードだと海外カードを紐づけたウォレットが使えないこともあるので、小銭も少し持っておくと安心です。新鮮な湯葉や干し豆腐がそろう豆製品(豆制品)のお店や、白切鶏や燻製魚が1人前約10元(約1.50ドル)で買える惣菜(熟食)コーナーもお見逃しなく。買った食材で自炊しない日は、上海での料理の注文の仕方のガイドをどうぞ。
初秋の今、おいしいものは?
9月から10月は、市場に行くのが楽しい季節です。柿、栗、里芋、レンコン、枝豆、そして夏の名残りの青菜といった秋の味覚が、つやつやのかごに山盛りで並びます。上海蟹(大闸蟹)はまだ出始めたばかり。量が出回り、陽澄湖の大きな蟹が手に入るのは10月中旬からなので、9月中旬の蟹は本番前のお試しと考えてください。時期の目安とおいしい蟹の選び方は上海蟹ガイドにまとめています。
孔子は「有朋自远方来,不亦乐乎(友あり遠方より来たる、また楽しからずや)」と言いました。同じお店に2回通えば、おばちゃんがいちばん新鮮な青菜を取っておいてくれるようになる。異国の街が、そうやって少しずつ自分の街になっていきます。
よくある質問
上海の菜市場では、外国人や旅行者は高く売られる?
値札でぼられることはほとんどありません。たいていのお店は誰に対しても同じ1斤あたりの値段を出しています。本当に注意したいのははかりのごまかしで、これは地元の人にも起こること。量る前に値段を聞いて、はかりをちらっと見て、軽いと感じたら入口近くの公平秤で量り直しましょう。青菜なら1斤約2.4元(約0.38ドル)という相場を知っておくのが、いちばん確実な防御策です。
中国の市場の「斤」ってどういう意味?
1斤(ジン)は500グラムで、値段はほぼ必ずキロではなく1斤あたりで表示されます。1斤は10両(リャン)で、1両は50グラム。半斤は250グラム、1キロは2斤(公斤)です。母国のキロ単価の半額に見える値段も、換算すれば実は同じというわけです。
上海の菜市場でWeChat Payやアリペイは使える?
はい、ほぼすべてのお店でWeChat Payかアリペイ(支付宝)のQRコード決済が使え、それが普通の払い方です。ただ、お店の個人QRコードだと海外カードを紐づけたウォレットが使えないこともあるので、予備として小銭も少し持っておきましょう。「可以微信吗(WeChatで払える?)」と聞いて、見せてくれたコードをスキャンすればOKです。
上海の菜市場には何時に行くのがいい?
朝8時半〜10時ごろの午前中なら、お店がそろっていて、いちばん新鮮な青菜や魚介が手に入り、早朝の混雑も避けられます。品ぞろえより安さ重視なら、閉店前の17〜18時ごろがおすすめ。売れ残りが20〜40%引きになります。週末より平日の朝のほうが落ち着いています。



