上海の大画面スポーツの聖地といえば静安のCages、サッカーで一番盛り上がるのはBig Bamboo、パブで観るならThe Blarney Stone。 本当の落とし穴は時差なので、どこで試合が観られるか、上海時間で何時に始まるかをまとめました。
先に結論から。静安(ジンアン)のCagesは、上海でいちばん「本格的な大画面スポーツの聖地」に近いお店です(NFLもプレミアリーグも、スクリーンは15面以上、予算はひとり150元・約22ドルほど)。サッカーで一番盛り上がるのは虹橋(ホンチャオ)エリアのBig Bamboo、パブでビール片手に観たいなら永康路のThe Blarney Stone。ただ、本当の落とし穴はお店選びではありません。時計です。

知っておきたいこと
- こんな人におすすめ:プレミアリーグ、NFL、チャンピオンズリーグ、ビッグマッチの格闘技を、大画面とみんなの熱気の中で観たい人。試合の夜をしっかり楽しみたい人にも。
- かかるお金:ほとんどのスポーツバーは入店無料。ビールは1パイント60〜80元(約9〜12ドル)、大型の観戦スポットで食事も頼むとひとり150元(約22ドル)くらいが目安です。
- 楽しむコツ:まず上海時間のキックオフを確認(ヨーロッパサッカーはだいたいかなりの深夜)。注目カードはテーブルを予約し、そのお店が実際にどの大会を放映しているか、行く前に聞いておきましょう。
まずはすべてを左右する「時差」の話
中国は国内すべてが一つのタイムゾーン(UTC+8)で、サマータイムもありません。なので本国のキックオフ時間は、こちらではだいたい変な時間になります。土曜午後のプレミアリーグなら夜10時で、ちょうどいい夜遊び。チャンピオンズリーグは深夜3時。NFLの日曜の試合は月曜の未明に届きます。これを先に知っておくだけで、深夜2時のムダなタクシー代を払わずに済みます。
逆算もメモしておくと便利です。本国の友だちに「キックオフは3時だよ」と言われたら、英国なら7時間、米東海岸ならだいたい12時間足すと上海時間になります。
ちゃんと試合を流してくれるバー
テレビがあるお店はたくさんあります。でも、こちらが頼み込まなくても観たい試合を音ありで流してくれるお店は、ぐっと少なくなります。ここでは確実に流してくれるお店を、得意分野別にまとめました。
ひとつ習慣にしておきたいのが、注目試合の前日にお店へWeChat(微信)でメッセージを送り、放映するかの確認とテーブル予約をしておくこと。中国の放映権はシーズンごとに変わりますし、スポーツバーでも合法的に受信できない試合は流せないからです。

プレミアリーグ派なら
上海でいちばん恵まれているのはプレミアリーグのファンです。土日の試合はこちらの夜に始まるので、犠牲を払うどころかただの楽しい夜遊び。いちばん声が大きくユニフォーム姿が多いのはBig Bamboo、ほかの試合がいくつ重なってもスクリーンを確保できるのがCages、ギネス片手にこぢんまりパブで過ごす日曜ならThe Blarney Stone。上位対決の日は早めに行きましょう。いい席はキックオフ前になくなります。
NFLやアメリカのスポーツ派なら
答えはCagesです。NFLを放映していて、本国の日曜、つまりこちらの月曜朝の試合にも間に合う時間から開いていて、スクリーンの数が多いので複数の試合を同時に流せます。応援するチームが十数試合の同時キックオフのひとつになるリーグでは、ここが大事。気分は朝ごはんで、店内はビールと同じくらいコーヒーと卵料理であふれ、朝9時のユニフォーム姿を気にする人はいません。NBAやカレッジの試合もここで観られます。
自宅のソファで観るなら
深夜3時ならバーよりベッドのほうがいい日もありますよね。中国ではスポーツ中継を担っているのは国内の放映権保有者で、本国で使っていたサービスとは違いますし、その契約もよく変わります。なので、何かにお金を払う前に、今シーズン応援している大会をどこが持っているかを確認しましょう。本国のサブスクを続けている人は、こちらで観るコツはもうご存じのはず。どんな方法でも、正規の配信だけを使うこと。タダっぽい配信は、カードの不正利用とマルウェアだらけのスマホへの近道です。

年に数回の大一番の夜
試合によっては、市内の駐在員向けバーがまるごとイベント会場になります。ワールドカップの時期はどのパブも全試合の放映スケジュールを組み、早めにオープン。スーパーボウルは朝7時開店でビールと朝ごはん、シックス・ネイションズではラグビーファンが集まり、優勝決定戦やビッグマッチの格闘技にもそれぞれのファンが集まります。こうした予定は決まったカレンダーではなく、1〜2週間前に各店のWeChat公式アカウントで告知されるので、家の近くのバーを2、3軒フォローしておけば見逃しません。上海では生で観戦できるスポーツもあり、春のF1中国グランプリや毎年10月のテニス、ロレックス上海マスターズは、画面越しよりチケットを取る価値ありです。
試合だけでなく、夜まるごと楽しもう
海外で観戦する楽しさの半分は、その場の空気です。大一番は、同じ種類の悔しさをわかり合える人と出会ういちばん手軽なきっかけで、上海で実際に友だちができる場所の大きな部分を占めています。サッカーよりビールが目当てならおいしいクラフトビールが飲めるお店のガイドがぴったりですし、二次会には夜の続きもあります。深夜2時に家へ帰るのもひとつの技術で、それは車なしで上海を移動する方法にまとめています。
ひとつだけ覚えておくなら:観る試合は、盛り上がりではなく時計で選ぶこと。変な時間のアメリカのスポーツと確実なスクリーンならCages、プレミアリーグの夜ならBig BambooかBlarney Stone、そして好きすぎて見逃せない深夜3時の試合は、自宅のソファで。
孔子の『論語』は「朋あり遠方より来たる、また楽しからずや」(有朋自远方来,不亦乐乎)で始まります。とんでもない時間に、同じくらい遠くから来た見知らぬ人たちと一緒に自分のチームを応援する。それはまさに、その小さな一場面です。
よくある質問
上海でプレミアリーグを観られる場所は?
サッカーで一番人が集まるのは虹橋のBig Bamboo、混む週末でもスクリーンを確保できるのが静安のCages、ギネス片手に小さなパブで観るなら永康路のThe Blarney Stoneです。週末の試合は上海時間の夜に始まるので、早起きではなく夜遊びの感覚で楽しめます。
上海でNFLは観られる?
観られます。頼りになるのはCagesで、NFLを放映していて、こちらの月曜未明にあたる米国の日曜の試合にも間に合う時間に開いています。プレーオフの注目カードやスーパーボウルはすぐ満席になり、朝からお祭り状態になるので、事前に連絡しておきましょう。
チャンピオンズリーグは上海時間で何時から?
ヨーロッパの平日夜、現地20時のキックオフは上海ではだいたい深夜3時です。一部のバーはビッグマッチのために営業してくれますが、普通のグループステージの夜なら、正直なところ自宅のソファが現実的。早めのキックオフなら0時近くになるので、試合ごとに確認しましょう。
浦東でスポーツ観戦にいいお店は?
浦東ケリーホテル内のThe Brewが、川のこちら側では落ち着いた大人向けの選択肢で、自家製ビールとテーブルサービスがあります。ユニフォーム姿で盛り上がるスポーツバーの多くは浦西にあるので、あの熱気を味わいたいなら川を渡る時間も計算に入れておきましょう。



