上海の外国人向け非課税手当は2027年12月31日で終了、個人所得税を減らせる今のうちに
はい、しかもかなりの金額になります。 上海で働く外国人は、給与の一部を8つの非課税手当に回すことができます。

ポイントまとめ
- こんな人向け 現地雇用契約で働いていて、家賃・子どもの学費・引っ越し・一時帰国の費用が実際にかかっている人。
- かかる費用 追加負担はゼロ。もともともらっている給与の内訳を組み替えるだけで、給与のおよそ30%までの手当なら妥当な範囲とみなされます。
- 注意点 どの手当にも本物の発票(fapiao)が必要。この方式と標準控除はどちらか一方しか選べず、制度そのものが2027年12月31日で終わります。

中国の外国人向け「8つの非課税手当」とは?
会社が課税対象の給与としてではなく、非課税で支給できる仕事関連の8つの費用カテゴリーのことです。住宅家賃、子女教育費、語学研修費、食事代、クリーニング代、引っ越し費用、出張費、一時帰国費の8つ。財政部と国家税務総局が2023年第29号公告で外国籍の人向けにこの優遇を延長しており、非課税扱いは2027年12月31日まで続きます。
仕組みはシンプルです。8つのどれかに当てはまり、発票の裏付けがある手当として支払われたお金は課税所得に数えられません。つまり月RMB 5,000の基礎控除の計算にも税率区分にも入ってこないんです。家賃や学費が大きい人ほど、税金から守れる給与の額も大きくなります。
上海の給与、実際どれくらい税金を払っているの?
初めて上海で働く人が思うよりずっと多いです。上海の給与で実際どんな暮らしができるかを考えるうえでも、ここは外せません。月RMB 40,000のオファーでも、強制加入の社会保険と個人所得税が引かれると、何も工夫しなければ口座に入るのはRMB 31,000前後。社会保険の本人負担は年金(8%)、医療(2%)、失業(0.5%)で、個人所得税はRMB 5,000の基礎控除を引いたあと3%から45%の累進税率でかかります。税率と「6年ルール」は別の記事で詳しくまとめています。
なかなか痛いですよね。RMB 40,000のオファーでも手元に残るのはだいたい4分の3。さらに住宅積立金(上海の外国籍の人は通常加入義務なし)にも入ると、RMB 28,000近くまで下がることもあります。この記事のキモは表の右端の列。給与の約30%を発票付きで8つの手当に回せば、その部分にはそもそも税金がかからないので、個人所得税がぐっと小さくなります。月RMB 40,000の人なら毎月およそRMB 2,700、年間でRMB 32,000近く手取りが増える計算。家賃や学費の負担が大きい月RMB 80,000の人なら、年間RMB 96,000近く節税できることもあります。
外国人の非課税手当はいつ終わる?
2027年12月31日で、この日付は確定です。2023年の延長は中央政府が期限を先送りした2回目で、現行の財政部・国家税務総局の公告には、これ以上の猶予期間は書かれていません。2028年1月1日からは、外国籍の人も中国人納税者と同じ「専項附加控除」に移る見込みです。
こちらの標準控除は定額で控えめ。子ども1人あたり教育費が月RMB 2,000、上海の住宅家賃が月RMB 1,500です。妥当な範囲なら上限のない住宅手当で月RMB 10,000以上を非課税にできていたことを考えると、いちばん影響を受けるのは、家賃が高くインターナショナルスクールの学費も払っている高所得の人だとわかります。

手当には発票(fapiao)が必要?
必要です。そして、ほとんどの申告がつまずくのがここ。どの手当も実際の支出に対する本物の発票で裏付ける必要があり、金額も妥当に見えなければいけません。目安は1カテゴリーにつき月給のおよそ30〜35%以内。給与RMB 25,000に住宅手当RMB 30,000、なんて組み方は税務調査で通りません。
実際には、賃貸契約書と毎月の家賃の発票、学校の請求書、引っ越し業者の領収書、航空券の記録をきちんと保管して、期日どおりに給与担当へ提出することになります。書類がなければ、非課税にもなりません。
手当方式と標準控除、どっちを選ぶべき?
両方は使えないので、実際の支出で計算してみるのがいちばん。居住者の外国人は、8つの手当か専項附加控除のどちらかを1年単位で選び、年の途中で切り替えることはできません。家賃や学費、引っ越し費用が実際に高いなら手当方式が有利。そうした費用が少なく、領収書集めも面倒なら標準控除のほうが向いています。
手当方式を使わないほうがいいのはどんな人?
収入がそこまで高くない人と、会社が手当を内訳化してくれない人です。月収がおよそRMB 25,000未満で、家賃も控えめ、学校に通う子どももいないなら、定額の専項附加控除で手当方式とほぼ同じ効果が得られ、発票の手間もかかりません。また、会社の給与体系が固定給一本で契約の組み替えに応じてくれない場合は、どれだけ支出があってもこの方式は使えません。
正直な結論
収入が高く、家賃・学費・引っ越し費用が実際にかかっているなら、手当方式の圧勝です。制度があるうちに、2026年か2027年の契約に盛り込んでおきましょう。月収がおよそRMB 25,000未満で、家賃も控えめ、学校に通う子どももいないなら、標準の専項附加控除のほうがシンプルで損もほとんどないので、書類仕事はパスしてOK。そして会社が手当の内訳化や発票の回収に応じてくれないなら、この方式はそもそも使えないので、額面そのものを交渉するほうが近道です。
出典 · 资料来源
- 財政部・国家税務総局 · 财政部 税务总局「外国籍個人の手当・補助に関する個人所得税優遇政策の延長実施についての公告」· 关于延续实施外籍个人有关津补贴个人所得税政策的公告、2023年第29号公告(Announcement No. 29 of 2023)· 2023年第29号。外国人の住宅、子女教育、語学研修などの非課税措置を2027年12月31日まで延長したもの。chinatax.gov.cn
- 財政部・国家税務総局 · 财政部 税务总局「個人所得税法改正後の優遇政策の移行に関する通知」· 关于个人所得税法修改后有关优惠政策衔接问题的通知、財税[2018]164号(Caishui [2018] No. 164)· 财税〔2018〕164号。居住者の外国人が非課税手当と専項附加控除のどちらかを選ぶ仕組みを定めたもの。fgk.chinatax.gov.cn
- 公的な情報をもとにした一般的なガイドで、法律・出入国・税務のアドバイスではありません。ルールや期限は変わることがあるので、行動する前に税務当局や専門家に現行の制度を確認してください。
孔子は「人无远虑,必有近忧」(遠き慮りなければ、必ず近き憂いあり)と言いました。2027年の期限は、まさにその「遠き慮り」です。
よくある質問
2026年も中国で外国人の非課税手当は使える?
使えます。非課税措置は2027年12月31日まで有効なので、2026年と2027年はまるごと対象です。現地雇用契約の外国人なら、住宅、教育、食事とほかの5カテゴリーを今すぐ非課税手当として組めます。条件は、それぞれに本物の発票があり、金額が妥当であることです。
2027年以降、外国人の手当はどうなる?
2028年1月1日で非課税措置は終了予定で、外国籍の人も中国人納税者と同じ専項附加控除に移ります。こちらは子ども1人あたり月RMB 2,000のような上限付きの定額なので、家賃やインターの学費が高い人は、今より税負担が増える可能性が高いです。
手当はRMB 5,000の基礎控除とは別枠?
別枠です。月RMB 5,000の基礎控除はこれまでどおり課税給与に適用され、非課税手当はその外側にあります。手当のお金はそもそも所得に数えられないので、控除や税率区分が適用される前の段階で外されます。だからこそ、定額の専項附加控除より節税効果が大きくなるんです。
住宅手当で社会保険料も下がる?
確実ではありません。社会保険料は給与の算定基数で計算され、手当がその基数から外れるかどうかは会社の申告方法しだい。この記事で紹介している節約は個人所得税だけの話です。社会保険料が下がったらラッキー、くらいに考えて、給与担当に確認しておきましょう。
今の契約に手当を追加してもらえる?
たいていは可能で、次の契約更新か正式な契約変更のタイミングで対応してもらえます。会社が今の給与の一部を8つのカテゴリーに組み替え、給与担当経由で発票を回収する流れを整えます。会社側の負担は小さいものの、内訳化に応じてもらう必要があるので、サインしたあとではなく早めに相談するのがおすすめです。
出典 · 来源
- 手当の優遇政策とその終了日:財政部(财政部)と国家税務総局(国家税务总局)の共同公告
- 上海在住者向けの案内:english.shanghai.gov.cn と上海市税務局(上海市税务局)
期限までに税制が変わることもあるので、ご自身の状況は資格のある専門家か税務局で確認してください。



