上海にはセントラルヒーティングがまったくないので、冬の部屋は寒くてジメジメ。 1月はだいたい1〜8°Cです。
ざっくり言うと。上海にはセントラルヒーティングがありません。なので冬のあいだ部屋は寒く、しかもジメジメしがち。1月はだいたい1〜8°Cで、風が吹けばもっと冷えます。建物のボイラーを誰かがつけてくれることはありません。上海は1950年代に引かれた「暖房ライン」の暖かい側にあるからです。自分の部屋は自分で暖めるしかなく、本当に役立つサバイバルキットは、暖房モードのエアコン、オイルヒーターかファンヒーター、電気敷きパッド、除湿機、そして貼るカイロのまとめ買いです。
ポイント
- こんな人に:上海で初めての冬を迎えて、なぜ部屋がちっとも暖まらないのか不思議に思っている人。
- かかる費用:十分に暖かい環境をそろえるのに機器代でおよそ300〜1,000元(約45〜150米ドル)。さらに12月から2月は電気代がはっきり上がります。
- 上手に乗り切るコツ:最初の寒波が来る前、在庫が豊富で値段も落ち着いているうちに買っておくこと。そして除湿機を回せば、同じ気温でもずっと暖かく感じます。
なぜ上海にはセントラルヒーティングがないの?
理由は地図上の1本の線にあります。1950年代、中国は国が提供する集中暖房を秦嶺山脈と淮河より北だけで行うと決めました。上海はその線から数百キロ南にあるため、どんなに寒くなっても市の暖房網はまったくありません。建物ももともとラジエーターや温水暖房の配管を前提に設計されていないのです。その結果、住んでいる人の間ではよく知られた話ですが、1月の上海の部屋の中は、ずっと寒いはずの北京の暖房が効いた部屋より寒く感じることがあります。建物や大家さんのせいではありません。ほぼ全員が同じ状況なので、街全体がエアコンと毛布で静かに冬を越しているわけです。
実際どれくらい寒い?いつから?
上海の冬は北極のような寒さではありませんが、湿った底冷えがあらゆるところに入り込んできます。1月がいちばん寒く、だいたい1〜8°C。夜は氷点近くまで下がり、ときどき来る寒波では氷点下になることも。12月と2月はそれより1〜2度暖かい程度です。本当の問題は湿度。湿った空気のせいで、室内でも屋外でも同じ気温が数度低く感じられ、部屋が冷えをため込むので寒さがなかなか抜けません。寒い時期はだいたい12月中旬から2月下旬まで。それまでに準備を終えておきましょう。夏に上海に来た方は、上海のドラマチックな1年のもう一方の端を扱った台風シーズンのガイドもどうぞ。

本当に暖かく過ごせる冬のキット
これ1台で解決、という魔法の家電はありません。上海の部屋で暖かく過ごすには重ねワザが基本です。空気は少しだけ暖め、ベッドはしっかり暖め、湿気を取る。それぞれの役割とだいたいの値段をまとめたので、自分の部屋に合う組み合わせを考えてみてください。
米ドル換算では、ほとんどのアイテムが1つあたり約3〜89ドル。ちょっと奮発するのは良い除湿機だけで、60〜226ドルほどです。2026年8月時点の約6.7元=1ドルで換算しているので、ドル表示は目安としてご覧ください。
全部、ショッピングアプリで午後のうちに注文できます。計算に入れておきたいランニングコストは電気代だけ。上海の家庭用電気は1kWhあたり約¥0.62(約0.10米ドル)で、エアコンやオイルヒーターを夜の間ずっとつけると、12月から2月の月々の電気代が約¥150〜¥400(約23〜60米ドル)上がります。何部屋も一日中暖めればもっとです。この数字を抑えてくれるのが「まずベッドを暖める」作戦(電気敷きパッドなら電気代は月に数元)。ネットショッピングに慣れていない方は、英語でタオバオを使う方法で購入手続きを解説しています。また冬は電気代が上がるので、上海での公共料金の払い方ガイドで、止まる前にチャージする方法を確認しておきましょう。

寒さだけでなく、湿気と戦う
上海に来たばかりの人がいちばん甘く見ているのが除湿機です。上海の寒さは湿った寒さなので、部屋の湿度を下げると同じ気温でも暖かく感じられ、布団のじっとり感もなくなり、クローゼットの壁や革靴にカビが広がるのも防げます。いちばん長くいる部屋で回して、タンクの水を毎日捨てれば、1日で違いがわかるはず。ほかにも安くできる工夫が2つあります。暗くなったらカーテンを閉めて窓から熱を逃がさないこと。そして洗濯物は室内に湿ったまま放置せず、動いているヒーターの近くの物干しか、換気できる小部屋で乾かすこと。湿ったままだと湿度がすぐ元に戻ってしまいます。暖房モードのエアコンは室温を上げるにはいちばん早い方法ですが、暖かい風が天井に向かい、のども乾燥させるので、床の高さにオイルヒーターを組み合わせると快適です。
あなたに合う組み合わせは?
予算が限られている人やワンルームの人は、電気敷きパッドとカイロ1箱から始めて、あとは備え付けのエアコンに頼りましょう。在宅勤務の人は、デスクの横にオイルヒーター、それに除湿機を足せば、1部屋を暖かい拠点にできます。クローゼットにカビが生えるほど部屋が本当にジメジメしているなら、除湿機は後回しにせず最初に買うべきものです。そしてこの秋に部屋を選ぶなら、日当たりが良く全室に新しいエアコンがある部屋のほうが、趣のある古い弄堂(路地)の家よりひと冬ずっと暖かいはず。部屋探しの段階でぜひ考えておきたいポイントです。
老子は「天下难事,必作于易」と書きました。世の中の難しいことは、すべてやさしいことの積み重ねでできている、という意味です。暖房のない冬も同じ。暖かい1枚、湯たんぽ1つ、小さな習慣を1つずつ重ねていけば、寒さはやがて手をゆるめます。
よくある質問
上海には本当にセントラルヒーティングがないのですか?
その通りです。上海は中国の集中暖房エリアの境界である秦嶺・淮河ラインの南にあるため、市や建物単位の暖房はありません。どんなに寒い冬でも、各家庭がエアコンと持ち運びできるヒーターで自分で暖めるのが普通です。
上海の冬はどれくらい寒くなりますか?
1月がいちばん寒く、だいたい1〜8°C。夜は氷点近くまで下がり、寒波のときはときどき氷点下になります。湿った空気のせいで数字より数度寒く感じるので、室内の暖かさがとても大切です。
上海の部屋でいちばん安く暖かく過ごす方法は?
確実で安いのは電気敷きパッドで、約50〜200元(約8〜30米ドル)。いちばん長い時間を過ごすベッドを、ごくわずかな電気代で暖めてくれます。貼るカイロと湯たんぽを足して、備え付けのエアコンを暖房モードで使いましょう。
冬に除湿機は必要ですか?
部屋がジメジメしていたり、壁が結露したりするなら必要です。上海の冬の寒さは湿っていて、湿度を下げれば同じ気温でも暖かく感じられ、服や靴、クローゼットの壁のカビも防げます。家庭用のしっかりした機種で約400〜1,500元(約60〜226米ドル)です。
上海で冬の暖房グッズはいつ買うべき?
晩秋、12月の最初の寒波の前に買いましょう。在庫が豊富で値段も安定していますし、凍える週末にみんなが一斉にヒーターを買いに走る争奪戦も避けられます。



