上海のKTVは、知らない人の前で歌うカラオケバーではなく、時間単位で借りる個室カラオケです。 料金は1時間約100元(約14ドル)から。
上海でKTVといえば、時間単位で借りる個室カラオケのこと。バーで知らない人の前で歌うスタイルではありません。料金は部屋の広さと時間帯によって1時間あたり約100〜400元(約14〜56ドル)。大手チェーンは英語曲もたっぷりそろっていて、「量贩式」と呼ばれるセルフサービス型なら、初めてでも明朗会計で安心です。まずはCashbox Party World(钱柜)から、という人が多いですね。
カラオケといえば、結婚式の二次会で酔った親戚がバラードを台無しにする光景しか浮かばない人も、KTVはまったくの別物だと思ってください。自分たちだけの部屋、自分たちだけのスクリーンとソファ、そして自分たちだけのひどい選曲。ドアを閉めれば完全にプライベートです。上海の夜遊びの中でも本当に楽しいもののひとつで、しかも思ったよりずっと安く済みます。
KTVは母国のカラオケと何が違う?
基本はすべて個室です。2人用の小部屋から20人入れる大部屋まで、人数に合わせて部屋を予約し、歌うのも飲むのもつまむのも全部その中で完結。仲間以外には誰にも聞かれないので、「歌は無理」と言っていた人に限ってアンコールを3回やる羽目になります。

部屋の操作はタッチパネルかタブレットで。曲を検索して予約、盛り上がらない曲は演奏中止、マイク音量やキーの調整もここでできます。セルフサービス型のKTVでは、ドリンクやおつまみはカウンターかアプリで注文して自分で運びます。昔ながらのフルサービス店ならスタッフが部屋まで届けてくれますが、そのぶん会計は高めです。
KTVの料金はいくら?
部屋代の目安は1時間あたり約100〜400元(約14〜56ドル)。人数ではなく、部屋の広さと時間帯で料金が決まります。狙い目は平日の昼間で、夜の半額になることも。数時間分とドリンクがセットになったお得な昼パックを出している店もあります。金曜・土曜の夜はピークなので、早めに予約して上限近くの料金を覚悟しておきましょう。
会計がふくらむのはドリンク代です。セルフサービスの量贩式なら部屋代が安いうえ、ビールやおつまみもカウンター価格で買えるので、コスパ重視ならこちら。フルサービスや高級店はバー並みの価格で、ミニマムチャージがかかることもあります。とはいえ6人で夜の2時間を割り勘すれば、ひとりあたりはルーフトップバーの1杯より安く収まるのがふつうです。
英語の曲はある?
あります。しかも想像以上に。大手チェーンは中国語・広東語・韓国語の曲に加えて英語曲もかなり充実していて、ポップスやロック、カラオケ定番曲はひと通りそろっています。検索は操作パネルで英語の曲名かアーティスト名を入力すればOK。新しすぎる曲やマニアックな曲は入っていないこともあるので、控えの曲を1、2曲考えておくと安心です。みんなで叫べる鉄板ソングなら、まず間違いなく入っています。
どのKTVに行くべき?避けるべき店は?
メジャーなセルフサービス型やファミリー向けのチェーンを選べば、KTVらしい、健全で楽しい、声が枯れるまで歌う夜が過ごせます。
まず覚えておきたいのがCashbox Party World(钱柜)。市内各地に店舗がある大手セルフサービス型チェーンで、中心部では復興公園(复兴公园)の近くや烏魯木斉路(乌鲁木齐路)沿いにもあります。英語曲が豊富で時間料金もわかりやすく、国籍混成のグループなら安定の定番です。
選曲のコツより大事な、正直な注意点をひとつ。KTVと名のつく店がすべてカラオケ個室とは限りません。「夜总会」と書かれていたり「クラブKTV」をうたっていたりする店は別ジャンルのホステスバーで、歌はおまけ、会計は目を疑う金額になるように作られています。上で紹介したファミリー向けの量贩式チェーンはそうした店とはまったく別物。部屋と曲リストではなく、ボトルや女性スタッフの同席を勧めてくる店なら、それは違うタイプのKTVなので、迷わず店を出ましょう。普通にバーやクラブで遊びたいなら、上海ナイトライフガイドで安心して行けるお店を紹介しています。

初めてのKTV、実際の流れ
行く前に店舗や料金を比べたいなら、大众点评(Dianping)でチェーン名を検索しましょう。部屋のパックや昼の割引が載っていて、そのままアプリで予約できることも多いです。使い方はDianpingを英語で使うガイドで解説しています。当日ふらっと行っても、チェーンのWeChat公式アカウントから予約してもOK。受付で人数と利用時間を伝えると部屋が割り当てられます。部屋代を払い、ドリンクやおつまみを調達したら、スタッフが部屋まで案内してくれます。あとは操作パネルが主役。検索して、予約して、歌って、その繰り返しです。終了時間が近づくとスタッフがノックするか画面に通知が出て、部屋が空いていればその場で延長もできます。お茶や水は無料のことが多く、それ以外は帰りにまとめて精算します。
あなたに合うのはどれ?
初めての人や大人数の混成グループなら、セルフサービスのCashbox Party Worldを予約して、シンプルに楽しみましょう。
節約したいなら、平日の昼間に行って割引パックを使うのが正解です。
記念日なら、フルサービスの個室がおすすめ。少し高くなりますが、ドリンクは席まで届くのでソファから一歩も動かずに済みます。
もし誰かが、ホステスとボトル必須の「KTV」に誘ってきたら、それは今夜のプランではありません。出口はすぐそこです。
孔子は「有朋自远方来,不亦乐乎(朋あり遠方より来たる、また楽しからずや)」と言いました。KTVの個室は、その問いにネオンで答えるような場所。歌そのものより、マイクを握る仲間と一緒にいることこそが主役なのです。
よくある質問
上海のKTVの料金は?
部屋代は1時間あたり約100〜400元(約14〜56ドル)で、人数ではなく部屋の広さと時間帯で決まります。平日の昼間が安く、夜と週末は高め。ドリンクは別料金で、セルフサービスの量贩式なら総額をいちばん安く抑えられます。
上海のKTVに英語の曲はある?
あります。大手チェーンは中国語・広東語・韓国語に加えて英語曲も豊富です。部屋の操作パネルで英語の曲名やアーティスト名から検索できます。新しすぎる曲やマイナーな曲はないこともあるので、控えの曲を用意しておきましょう。
上海のKTVは家族向け?それとも夜遊び?
メジャーなセルフサービス型チェーンは、年齢を問わず個室で歌を楽しむ健全な場所です。ただしKTVを名乗るホステス系の店も別に存在するので、Cashbox Party Worldのような有名な量贩式チェーンを選び、ボトルや同席スタッフを勧めてくる店は避けましょう。
KTVは予約が必要?
平日の昼間なら、たいてい予約なしで入れます。金曜・土曜の夜はちょうどいい広さの部屋が早い時間に埋まるので、チェーンのWeChat公式アカウントから事前に予約しておきましょう。
「量贩式KTV」ってどういう意味?
セルフサービス型のKTVのことです。部屋を借りて、ドリンクやおつまみは席への配膳ではなく自分でカウンター価格で買うスタイル。安くて気楽なので、初めてのKTVにぴったりです。



