上海への引っ越しでは、必要な許可を持ち、荷物より先に入国していれば、最初に送る中古の家財はたいてい免税で通関できます。 実際の輸送費、送れない物、課税されるときの税率、そして荷物が税関で止まる梱包リストの失敗まで、ひと通り解説します。
まずは良い知らせから。きちんとした就労許可と居留許可で1年以上上海に住むなら、使い古した家財は最初の1回に限り、たいてい免税で入ってきます。条件は、送るのは1回きりで、荷物より先に本人が入国していること。やっかいなのはその周辺です。運賃は混載の木箱なら数百ドル、コンテナ1本なら5桁ドルまで幅があり、そもそも送れない物もあります。そして荷物が止まる原因でいちばん多いのが、雑に書いた梱包リスト。税関で頭を抱えずに、暮らしごと上海へ運ぶ方法をまとめました。
知っておきたいこと
- こんな人に:上海への引っ越しを控え、何を送り、何を置いていくか、何を現地で買うか迷っている人。
- 費用の目安:船便の混載なら1立方メートルあたり約85米ドルから、コンテナ1本なら数千ドルから。条件を満たした最初の中古家財は免税です。
- うまく進めるコツ:居留許可を取り、荷物より先に到着し、正直で細かい梱包リストを書くこと。
どの方法で送る?
選び方は4通り。荷物の量と、どれだけ急ぐかで決まります。
荷物がおよそ12から15立方メートルを超えるならコンテナ単独が割安、それ以下なら混載のLCLのほうが安く済みます。航空便は、6週間なしでは暮らせない物を詰めたひと箱のためのもの。国際宅配は1個口ずつ通関して品目ごとに課税されるので、家財の引っ越しには向きません。

すべてを左右する税関のルール
中国では、12か月以上滞在する長期の非居住者が、使用済みの身の回り品と家財を免税で持ち込めます。ただし条件は厳格です。有効期間1年以上のビザに加えて就労許可と居留許可が必要で、免税になるのは最初の輸入1回だけ、つまり航空便1回と船便1回です。その後の引っ越しや2回目の発送は全額課税。通関には本人がすでに中国に入国している必要があり、荷物が本人より先に着くのは避けるべきです。入国日を起点におよそ6か月の期限もあるので、正確な文言は業者に確認しましょう。新品、個人使用の常識的な量を超える物、そして常に課税される一部の品目は免税の対象外です。上海で家の購入も考えているなら、外国人が上海で不動産を買えるかのガイドも引っ越しと合わせて読んでおくと安心です。
送れない物と、課税される物
そもそも持ち込み禁止の物があります。武器、薬物、政治的に問題があるとみなされる印刷物や記録媒体、ポルノ、肉・乳製品・卵・種子などの生鮮食品、植物と土、そして輸入品目としての古着です。引っ越し業者は粉ミルクも強く止めています。本とディスクには上限があり、外国人居住者の場合は本が約50冊、ディスクが約100枚まで。超えると留め置かれます。課税対象になった物には、商業用の関税ではなく個人向けの行郵税(行邮税)がかかります。
酒、たばこ、化粧品、高級時計は痛い50%の区分に入ります。ワインをケースで送ったり、ブランドバッグを送ったりするのが割に合わないのはこのためです。あとで少しだけ逆方向に送りたくなったら、上海から海外へ荷物を送るガイドが役に立ちます。

書類のこと、そして遅れの原因になる失敗
通関は書類で決まります。ビザ付きのパスポート、就労許可と居留許可、そして何より大事なのが、箱ごとに現実的な人民元の価格を書いた詳細な品目別の梱包リストです。これに船荷証券と、入国時にスタンプをもらう税関の手荷物申告書が加わります。身の回り品の申請は、現地の認可を受けた代理業者が代わりに出してくれます。自分で通関するのは現実的ではありません。書類がそろえば、航空便は約3から5営業日、船便は10から15営業日で通関します。これをすべて台無しにするのが、X線検査の結果と合わない、あいまいで安く書きすぎた梱包リスト。開梱検査になり、保管料が1,000元(約150米ドル)を超えることもあり、最悪の場合は虚偽申告の罰金です。リストは正直に、細かく。引っ越し全体でいちばん安い保険です。
ペット、植物、そして最初に考えたいこと
ペットは準備すれば連れて来られます。マイクロチップ、2回以上の狂犬病ワクチン、狂犬病の抗体検査、健康証明書がそろえば、最長30日の検疫を免除または短縮でき、上海は指定の入境地です。手順はペットを上海に連れて来るガイドにまとめています。植物、土、生鮮食品は事前の検疫許可がなければ一切持ち込めません。そして、お金を払う前に考えたいのが、そもそも家具を送る価値があるのかということ。上海の部屋は家具付きの賃貸が多く、現地の家具や家電は安くてすぐ届きます(空っぽの部屋に家具をそろえる費用のガイドで具体的な金額がわかります)。思い出の品と本当に良い品だけが運賃に見合う、という結論に落ち着く人も多いです。いつか上海を離れるときは、帰国前のチェックリストが逆方向の手続きを引き受けます。
Sources · 资料来源
- 中国税関総署(海关总署)、中華人民共和国税関の入出境手荷物および個人物品の監督管理弁法 中华人民共和国海关进出境行李物品监管办法、税関総署令第276号、2025年、gov.cn
- 中国税関総署(海关总署)、入出境者の手荷物および個人物品の申告に関する2025年第43号公告 关于进出境人员行李物品申报有关事宜的公告、2025年、gov.cn
- 中国税関総署(海关总署)、国際旅客の通関ガイド 出入境旅客通关指南、english.customs.gov.cn
- この記事は公的情報をもとにした一般的な案内で、法律、出入国、税務の助言ではありません。身の回り品、免税枠、別送品に関する税関のルールは変わることがあり、個別に判断されます。発送前に中国税関で最新の条件を確認してください。
老子は「千里之行,始于足下」、千里の道も足元の一歩から始まると書きました。箱は海を渡りますが、新しい暮らしが始まるのは、その最初のひと箱を開ける、なんでもない朝です。
よくある質問
上海へ引っ越すとき、家財に関税はかかりますか?
最初の発送なら、たいていかかりません。12か月以上滞在する長期の非居住者で、1年有効のビザと就労許可、居留許可を持っていれば、使用済みの身の回り品と家財を最初の1回、航空便1回と船便1回に限り免税で持ち込めます。新品、量が多すぎる物、常に課税される品目、2回目以降の発送は、13%、20%、50%の行郵税の対象です。
中国への引っ越しで送れない物は何ですか?
武器、薬物、政治的に問題のある印刷物や記録媒体、ポルノ、肉・乳製品・卵・種子などの生鮮食品、植物と土、輸入品目としての古着は禁止です。引っ越し業者は粉ミルクも強く止めています。外国人居住者の場合、本は約50冊、ディスクは約100枚が上限で、酒、たばこ、化粧品は持ち込めても高い税率がかかります。
荷物が着く前に居留許可が必要ですか?
実務上は必要です。居留許可を持ち、中国に入国していないと、基本的に身の回り品は通関できません。荷物が本人より先に着くのも避けるべきです。入国日を起点におよそ6か月の期限がありますが、起点の考え方は情報源によって違うので、引っ越し業者には確定した入国日を伝え、最新の文言を現地の代理業者に確認してください。
家具は上海に送るべき?それとも現地で買うべき?
現地で買うほうが安いことが多いです。家具付きの賃貸が多く、現地の家具や家電は手頃ですぐ届くので、大型品の運賃と通関の手間はまず元が取れません。思い出の品と本当に質の良い物だけ送り、残りは着いてから買う人がほとんどです。
上海への引っ越しで、通関にはどのくらいかかりますか?
書類がそろっていれば、航空便は約3から5営業日、船便は10から15営業日で通関します。税関が開梱検査をすればもっと延びます。遅れの原因でいちばん多いのは、あいまいだったり安く書きすぎたりしてX線検査と合わない梱包リストで、検査と保管料につながります。正確な品目別リストが、いちばんの近道です。



