車なしで巡る上海:地下鉄・滴滴・タクシー・シェアサイクル完全ガイド
上海で車は必要ありません。 20路線の地下鉄、滴滴(Didi)、安いタクシー、そしてほぼどの街角にもあるシェアサイクル。
上海の地下鉄はどう使うの?
上海の地下鉄は本当に巨大です。20路線、500以上の駅、しかも今も延伸中。車内は清潔で冷房も効いていて、料金は驚くほど安い。1回の乗車は距離に応じて3〜9元(市内中心部の移動ならたいてい3〜5元)。運行は朝5時半ごろから夜10時半ごろまでで、終電は路線や方向によって変わります。
支払い方法はこちら。
- 支付宝(Alipay)または微信支付(WeChat Pay): アプリを開いて交通ミニプログラムを立ち上げ、改札のQRコードをスキャンするだけ。どちらかはもう登録済みの人が多いので、来たばかりの人にはこれが一番ラクです。
- 上海交通カード(交通卡): 各駅のサービスセンターで買えるチャージ式の実体カードで、デポジットは20元(返金可)。乗るときと降りるときにタッチ。バスやフェリー、一部のタクシーでも使えます。
- Apple Pay / Huawei Pay: スマホのウォレットアプリで上海交通のバーチャルカードに対応していれば、そのまま改札でスマホをかざせます。
ラッシュアワーは本当にすごいです。朝7時半〜9時半の1号線・2号線・10号線はまさに満員電車。スケジュールに融通が利くなら、前後どちらかに30分ずらすだけでもかなり違います。
ちょっとしたコツ。上海地铁(Shanghai Metro)の公式アプリを入れるか、Amap/高德地图を使うと、リアルタイムの運行状況や乗り換えルートがわかって便利です。駅の案内表示は中国語と英語の二言語表記なので、着いたその日でも意外と迷いません。
上海で滴滴(Didi)はどう使う?
滴滴(Didi)は中国版のUberだと思ってください。しかも、いくつかの点で本家より使いやすい。アプリは英語表示に切り替えられますし(設定から変更)、支払いは支付宝、微信支付、またはアプリに直接ひも付けた海外発行のクレジットカードでOKです。
滴滴の初期設定はこんな感じ。アプリをダウンロードして、+86の電話番号で登録し(ドライバーから電話がかかってくるので必須です)、行き先を英語か中国語で入力して配車を依頼するだけ。料金は変動制ですが、上海の中心部を20分ほど走る場合はだいたい25〜50元。浦東空港までなら出発地や渋滞にもよりますが、おおよそ150〜250元です。
知っておくといいことをいくつか。
- ラッシュ時や雨の日は需要が急増します。車が来るまで10〜15分待つこともあり、料金も跳ね上がります。
- 滴滴のドライバーはほとんど英語を話しません。行き先はアプリが翻訳してくれますが、わかりにくい場所で乗る場合は、住所を打ち込むよりピンを落とすほうが確実です。
- 別のアプリを入れたくない人は、支付宝の中にある滴滴のミニプログラムでも配車できます。
- ほかの選択肢としては、曹操(Caocao)は全車EVで比較的新しい車が多め。T3も競合の一つです。どちらも使い方は似ていますが、車両数は少なめです。
タクシーを選ぶべきなのはどんなとき?
上海のタクシーはメーター制で、料金もお手頃です。初乗りは昼間で最初の3kmが16元(夜11時以降は18元)、そのあとは1kmあたり約2.5元。街を横断するくらいの距離ならだいたい30〜60元です。
滴滴よりタクシーのほうがいいのはどんなとき?
- 滴滴の料金が高騰しているとき(激しい雨、祝日、土曜の深夜2時など)。
- 目の前に一台いて、待ちたくないとき。
- ショッピングモールや病院、駅前のタクシー乗り場に並んでいるとき。
上海のタクシーはどこでも支付宝と微信支付が使えます。現金OKの車も多いです。海外発行のクレジットカードに直接は対応していない車もまだあるので、決済アプリは用意しておきましょう。レシートは自動で出てきます。車内に忘れ物をしたときのために取っておくと安心です。ナンバープレートと苦情用のホットラインが記載されています。
上海のシェアサイクルはどう使う?
上海のシェアサイクルは主に3社。Hellobike(哈啰)、美団単車(Meituan Bike、黄色い自転車)、青桔(Qingju、緑の自転車、滴滴系列)です。歩道にまとまって停められていて、どこでも見かけます。
使い方は、対応するアプリ(Hellobikeなら支付宝のミニプログラムでも可)を開いて自転車のQRコードをスキャンし、そのまま走るだけ。乗り終わったら必ず指定の駐輪ゾーンで施錠してください。そうしないと罰金を取られます。料金は15分あたりおよそ1.5〜2元です。
重要な点。上海では電動シェアサイクルやシェア電動スクーターは利用できません。 市は安全上の理由で2017年に電動シェアサイクルを禁止し、その規制は今も続いています。個人所有の電動自転車はあちこちで見かけますが、乗り捨て型のレンタルで借りられるのはペダル式の自転車だけです。
シェアサイクルは、地下鉄の駅から目的地までのちょっとした移動にぴったり。とくに武康路まわりの徐匯エリア、南京西路沿いの静安、外灘のウォーターフロントのように歩いて楽しい街並みで重宝します。
上海のバスは使う価値ある?
上海のバス網はとても広範です。運賃は一律2元で、交通カードかモバイル決済で払えます。地下鉄が届かないルートもカバーしていて、外灘沿いのように景色が本当に気持ちいい路線もあります。
難点は、路線情報がほぼすべて中国語で、車内アナウンスも普通話(主要路線では英語が入ることも)、どのバスがどこへ行くのかを調べるにはAmapや百度地图が必要なこと。中国語の交通アプリを読むのに抵抗がなければ、バスで街の楽しみ方がぐっと広がります。まだ不安なら、最初の数か月は地下鉄と滴滴で十分やっていけます。
上海は歩いて楽しい街?
上海は意外なほど歩きやすい街です。とくに中心部はそう。散歩が楽しい素敵なエリアをいくつか挙げると。
- 武康路とその周辺、徐匯の路地: 街路樹の並ぶ通り、ブティックやカフェ、そして上海でもとりわけ美しい建築が並びます。
- 静安寺から南京西路: ショッピングとダイニングのメイン通りです。
- 外灘から南京東路: 定番の観光散歩コースですが、これが本当に見応えあり。とくに夜景は格別です。
- 田子坊と思南公館エリア: 細い路地にギャラリーやレストランが並びます。
夏の暑さ(6〜9月)と冬の寒さ(12〜2月)はあなどれません。夏の屋外の散歩は朝と夕方に、冬はしっかり重ね着で。
空港から上海市内へはどう行く?
浦東国際空港(PVG)
- リニアモーターカー(磁浮列車): 龍陽路駅まで8分。通常料金は50元、当日の搭乗券を見せれば40元に割引。龍陽路からは2号線か16号線に乗り換えて市内へ。中心部までの総所要時間はおよそ50〜70分です。
- 地下鉄2号線: 上海中心部まで直通。人民広場まで約60〜80分。料金は7〜9元。夜10時半ごろまで運行しています。
- タクシー: 渋滞次第で45〜90分。中心部までのメーター料金は空港高速の通行料込みでおおよそ150〜250元です。
- 滴滴(Didi): 料金はタクシーと同程度で、ときにはもう少し安いことも。到着ロビーから配車しましょう。
虹橋空港・虹橋駅(SHA)
- 地下鉄2号線・10号線: どちらも虹橋に乗り入れています。2号線は市内中心部を通って浦東方面へ、10号線は徐匯や静安エリアをカバー。浦東よりずっと中心部に近いので、地下鉄でもたいてい30〜50分です。
- タクシー・滴滴: 中心部まで80〜150元、渋滞次第で20〜45分です。
上海の交通機関の支払いはどうする?
上海の交通機関はほぼすべてモバイル決済に対応しているので、最初の乗車前にセットアップしておきましょう(詳しくは支付宝・微信支付ガイドで手順を解説しています)。最低限やっておきたいのはこの3つ。
- 支付宝か微信支付を使えるようにする。海外発行のクレジットカードをひも付けておきます。どちらもVisaとMastercardに対応しています。
- 交通用のQRコードを有効化する。決済アプリの中で設定します。支付宝ならミニプログラムで「Shanghai Metro」または「上海地铁」を検索。微信でも同じように検索します。
- 必須ではないけれどあると便利: どこかの地下鉄サービスセンターで実体の上海交通カードを買っておくこと。スマホをスキャンするより改札の通過が速いです。
上海で使える地図アプリはどれ?
Amap(英語版はAMap Global)か百度地图を使いましょう。 Google Mapsも上海で一応は開きますが、GPSがずれて実際の位置から50〜500メートル離れた場所に表示されますし、交通データも当てになりません。Apple Mapsは中国の地図データを使っていて、基本的なナビなら意外とちゃんと使えます。
定番はAmapです。英語版アプリ(AMap Global)が海外ユーザー向けにリリースされていて、+86の番号がなくても使えます。徒歩・車・公共交通のルート検索に対応し、360以上の都市をカバーする配車機能まで内蔵。中国語の住所は、微信やブラウザからそのままコピーしてAmapの検索バーに貼り付ければOKです。
来たばかりの人が知っておくべき実用的なコツは?
- スマホの充電を切らさない。 スマホはお財布であり、乗車券であり、地図であり、配車端末でもあります。上海でスマホの電池が切れると本当に困ります。モバイルバッテリーを持ち歩きましょう。
- 出かける前に行き先を中国語でスクショしておく。 スマホの電池が切れたり、ドライバーがあなたを見つけられなかったりしても、紙やスマホの画面で漢字を見せればたいていの問題は解決します。
- ラッシュアワーは朝7時半〜9時半と夕方5時〜7時半。 可能なら避けて動きましょう。
- 地下鉄は世界基準でいうと早く終わります。 夜遅くまで出かけるなら、夜10時半以降の帰り足は滴滴かタクシーです。
- 雨の日は配車が大混乱。 みんなが一斉に車を呼ぶので待ち時間が伸び、料金も高騰します。雨の朝は素直に地下鉄が正解です。
よくある質問
上海では本当に車がいらないの?
ほとんどの住民にとっては、いりません。地下鉄・滴滴・タクシー・シェアサイクルでほぼすべてカバーできますし、中心部で運転して駐車場を探すより、たいてい速くて安上がりです。
上海の地下鉄の料金はいくら?
1回の乗車は距離に応じて3〜9元、中心部の移動ならほとんどが3〜5元です。支払いは支付宝、微信支付、または実体の上海交通カードでできます。
外国人でも滴滴を英語で使える?
使えます。設定でアプリを英語に切り替え、支付宝・微信支付・海外発行のカードで支払えます。ドライバーが乗車地点を見つけられないときに電話してもらえるよう、+86の番号で登録しておきましょう。
浦東空港から市内へはどう行けばいい?
選択肢は、龍陽路までのリニア(40〜50元)プラス地下鉄乗り換え、地下鉄2号線の直通(7〜9元、約60〜80分)、またはタクシーか滴滴(おおよそ150〜250元)です。
上海でGoogle Mapsは使える?
あまり使えません。GPSがずれて位置が正しく出ず、交通データも不安定です。代わりにAmap(英語版はAMap Global)か百度地图を使いましょう。



